脈診2昨日は「本治法」について書きましたが、その中でも「脈診(みゃくしん)」といって、その人の脈で「この人はこういう状態で、ここの部分が弱いな・こういった症状がでるな」とある程 度推測できる方法があります。 たとえば、手首の皮膚にある脈に軽く触れただけで脈が触れるもの、これは「浮脈(ふ みゃく)」といって、最近病気になっている・なりかけている・疲れている、といった事が 推測できます。このような場合には病気は皮膚の浅い所にあると考えるので針も浅く 刺します。また敏感な人や精神労働者(医師・裁判官・学者)の方はこのような脈が多く 、強い刺激にあまり強くないのでやはり浅く刺すと、それだけですっきりした・軽くなった と感じる方がいます。 反対に「沈脈(ちんみゃく)」といって、術者の指で患者さんの脈を結構深く触っていかな いと中々触れない脈もあります。沈脈は「湿邪(しつじゃ)」によるものを意味します。湿 邪とは、外の空気の湿気が体に入り込んだり・その湿気がからだに滞ると湿邪といい、お 腹をこわしたり、皮膚病が悪化したり、体調を崩す原因になります。この脈の人は割に 体の深い部分に病気があるので、浮脈よりも深く刺します。深く刺すといっても、1~2セン チていどでしょうか。患者さんによっては「もっと深く刺してもらわないと効いた気がしない」 と言われますが、あまり深いのは奥にある内臓や刺激がきつすぎてあとでしんどくなる、 といったこともあるのであまり深すぎるのはお勧めできませんが、やはり体格の良い方 ならこちらも安心してついつい深く刺してしまします^^; 毎日自分で脈を診ていると「今日は皮膚の下にすぐ脈がさわれるな」「今日はえらい深く 押さないと脈が触りにくいな」と感じることができますので、中々面白いですよ ジャンル別一覧
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